「何でアポが取れない」5人で囲み追いこみ
入社後、名刺も会社概要も会社から渡されることはない。デザインから文章まで1から個々の新入社員が考えなくてはならない。「スケジュールも自由。ノルマもありません。名刺やパンフレットをつくる費用や設備は会社が用意するが、それ以外、どんな工夫をしていけるかはその人次第」
自由である反面、厳しい自己管理が求められる。
ノルマもクビもない代わりに、質問攻めによる追い込みがうだつの上がらない社員を待っている。
その働きぶりに納得がいかないと意見の集まった場合、社員が5人で1人の社員を取り囲む。
「なぜアポイントが入っていないのか」
質問を次々に浴びせ、納得した社員から順に座っていく。質問を受ける社員は立ちっぱなし。全員が質問をし尽くし座るまでに3時間近くかかることもあるという。そのような試練を経てリーダー格に成長したスタッフには5ヶ月間におよぶ研修が用意されている。
「奉仕」とは何か、「適切な人材教育の方法」とはなど5つの分野にそれぞれ1ヶ月近くの研修で教え込む。
一方で、不動産会社の多くが必須とする物件の実地見学は少ない。
「銀行や商店がどこにあるかなどの情報は社内に完全にデータベース化されているので、マンション名をPCに打ち込めば詳しい状況が出てくるようになっています。それより大切なのはそのマンションの歴史。インボイスからダイナシティ売られ、さらにアパマンショッププロパティに売られたなど業界の知識を知っているからオーナーと話をすることができるのです。情報はマンション所有者に電話して直接(物件の仕入れの際に)聞きます。オーナーとの話で営業員が育つ。知識が一生涯の武器になる。物件の件学が少ない分、朝礼にはよく出させてもらっています」
日本クリードでは他社の朝礼に社員一同で参加し、自社にはない刺激をうけにくいのだという。
最近ではマンション販売を手掛ける明証セントレックス上場のエスグラントコーポレーションの朝礼に参加。居酒屋の朝礼で一緒になって声を出しに行くこともあるという。
「世界の水産物が集まる展示会で社員全員で魚を売り込む手伝いをしたこともあります。その間、会社の売り上げがゼロ円。それでも構わない」 自己啓発と組織の意識を高めるためにあらゆる工夫を常に考える。
社員のモチベーションが高いのは目標が明確だからだと大関社長は語る。
「さらに重要なのは『うまいニンジン』を与えるということ。弊社では毎年、家族全員を招待してグアム旅行に行きます。事前に給料から積み立てるということはありません。さらに、半期に1度、成績トップの5人は世界中の好きな所に旅行できる権利が与えられます。誕生日の社員にはパーティーを開き祝い、オーダースーツをプレゼントします。目標に向かってがむしゃらに、貪欲になれる人材が弊社にはあふれています」
投資用不動産業界トップを目指し、同社の成長は始まったばかりだ。
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